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二人で決める

妊活は難しい選択の連続。どちらが正しいのか、誰かに教えてほしい、と思うことも多いと思う。ただ、自分の中に答えはある、とやはり思う。

 

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例えば

・どこの病院にするか?

・どの方法で採卵するか?

・いつ移植するか?

 

選ぶ時大事なのは、

自分が何を大事にしているのか、その軸を知っておくこと。

薬を使わないことにこだわるのか、仕事に支障がないということが大事なのか、しっかりやり方など納得して進めたいのか、どんな方法でもできるだけ早くというのを優先するのか、などなど。

考えずに気楽にいきたい、というのでもいい。その時はお医者さんに完全に任せると自分で決めて、その結果も何も誰も責めることなく受け取る。

 

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そしてもう一つ大事なのは、

大事にしている軸が変わってもいい、ということ。

経験の中で気持ちが変わるということはよくあること。歳をとったり、誰かの話を聞く中で心が動いたり…。

 

あれ?これでいいのかな?とふと思ったら、

・今のやり方でいい?

・今私は何を大事にしたい?

と自分に問うのがいい。

 

素直でいるのが一番。いつ何が起こるか分からない、いつまでになるか分からないからこそ、今の気持ちを大事にしてほしいなと思う。スパンを決めて、その都度振り返る時間を持つのもいい。

 

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それから妊活ならではでもう一つ大事なこと。

これは2人で選択する、ということ。

 

相手に選択を任せるということもあるかも知れない。ただ、大きな選択をするということは、その責任も無意識に負ってしまうことにもなる。

 

「今周期に移植する」とあの時決めたけれど、もしかしてもっと暖かい時期に大事に移植すれば良かったかも…など、後で細かく振り返ることもある。上手くいかなかった時は特に。

正しい答えはなくて、どんな結果であってもその時の素直な心で選んだものであれば正解、と私は感じるのだけれど、1人で選択している時は特に1人で抱えてぐるぐる考えてしまうこともある。

そういう時、2人で決めていれば…と思ってしまうのだ。

 

悲しみや苦しみは2人で半分になる…というけれど正にそうだなーと思わされる。

あるご夫婦は体外受精で、「今回の採卵では、受精卵を胚盤胞まで育てて貰う?」という選択に、受精卵の成長が途中でストップしてしまう可能性も覚悟しつつ、確実に成長していく受精卵を大事に迎えていきたい、と2人でYESと答えた。相手任せにせずに2人で決めるというのは素敵なことだなと思う。2人の大事なことだから。

もちろん意見が合わないこともあると思うのだけど、お互い相手の思いとしっかり向き合うことができれば、相手の深い思いを感じることができれば、自ずとその時の2人の最善の選択肢に辿り着けるのではないかと思う。

 

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自分の素直な思いを知ること、伝えること

相手の素直な思いに触れること

 

お互いを尊重し合う中で

一つ一つ納得のいく選択ができることを

心から願っている