治療の時にはいつも問診をする。もちろんご本人に。
その気になる症状は
・いつから
・何をきっかけに起こり
・どのような経緯を辿り
・今の寛解因子や増悪因子は何で
・今日はどうなのか
聞くのだ。
そして、それを一度全部置いて、今度はその方の身体に聴く。
流派ならではの望診という感覚で。
・今一番どうにかしたい箇所はどこで
・どの範囲までそれが身体に影響しているのか
・本人の気になる症状とどう関係しているのか
そして、治療に入る。
本人の声と、身体の声は一致しないことの方が多い。本人が感じている症状は身体が頑張ってあちこちカバーしてバランスを取ろうとして、もうどうにもならなくなったときの結果の症状だから。
修復しようとするときは、そのどうしようもならなくなった状態から、バランスを崩さないようにしながら、解いていく作業になる。内臓の機能改善からの方もいるし、司令塔の頭のスイッチを入れ直すようなところからの方もいるし、急性の時はひとまず症状がある局所からの時もある。
身体の声は思いもよらないところにある。そしてどの身体をみても、頑張って修復しようとしているそのひたむきさに、ただただ頭が下がる。
なので、治療後に「身体が頑張ってくれているんですね。もっと大事にしようと思いました。」という一言を貰うとき本当に嬉しい。身体もとっても喜んでるはず^ ^