女性39歳 男性 38歳
25歳 チョコレート嚢腫
タイミング(+)出産
第二子妊娠を希望し始めた時期: (X-9)年頃~
【西洋医学】
婦人科治療を受け始めた時期: (X-7)年~
〔Aクリニックにて〕 (X-7)年~
治療:人工授精 8回 一度(+)が出るが流産、他(-)
〔Bクリニックにて〕 (X-6)年~
治療:体外受精① IVF(ロング法)4取→3多精子受精、1胚
新胚ET(-)
顕微受精② IVF(ショート法)6-7取→3-4胚
凍胚ET(ホルモン補充) 3-4回(-)
顕微受精③ IVF(ショート法)6-7取→3-4胚
凍胚ET(ホルモン補充) 3-4回 一度(+)出るが流産、他(-)
〔Cクリニックにて〕 (X-3)年~
治療:人工授精 7回(-)
〔Dクリニックにて〕 (X-2)年~
治療:顕微受精④ IVF(ロング法)1《8分割》
チョコレート嚢腫 手術〔他病院にて〕
ET(ホルモン補充)(-)
〔Bクリニックにて〕 (X-1)年3月~
検査:AMH0.16、D3FSH28
治療:顕微受精⑤ (X-1)年3月 IVF(アンタゴニスト法)3取→1受→胚にならず
タイミング(クロミッド・hmg) 4-5月(-)
…卵が育って病院と日程があえばIVF予定。日程が合わずタイミングに。
顕微受精⑥ 6月 IVF(低刺激:クロミッド・hmg)2取→1受→1胚凍
〔Eクリニックにて〕 (X-1)年7月~
治療:顕微受精⑦ (X-1)年7月 IVF(完全自然周期)1取空
顕微受精⑧ 8月 IVF(低刺激:セロフェン)1取→1胚凍
顕微授精⑨ 9月 IVF(同上)育たずキャンセル
顕微授精⑩ 10月 IVF(同上)1取→1受→分割停止
顕微授精⑪ 11月 IVF(同上)1取(チョコの方)→1胚凍
顕微授精⑫ 12月 IVF(同上)育たずキャンセル
顕微授精⑬ 1月 IVF(同上)1取→1胚(7日目胚でキャンセル)
2-4月 お休み期間
ET(自然周期:ET後デュファストン・ジュリナ)
X年5月 IVF(完全自然周期)日程が合わずキャンセル
ET 検査にひっかかりキャンセル
6月 (X-1)年11月の凍胚ET(+)→hcg数値上がらず
7月 お休み期間
8月 IVF(完全自然周期)2取→1受→分割停止
(X-1)年8月の凍胚ET(+)胎嚢心拍確認後、卒業
【東洋医学】
鍼灸受診開始時期:(X-1)年3月
所見:生理(塊有・色暗・痛有) / 生理前症状(イライラ・胸張) / 排卵時(痛無・粘有)
基礎体温(計測せず)
不定愁訴(胃腸の不調・首肩凝り・腰痛)
施術:体質改善・治療に合わせた鍼 (X-1)年3月ピルお休み周期 1回
3月IVF 低温期2回高温期2回
4月IVF→タイミング 低温期2回高温期1回
5月IVF→タイミング 低温期2回高温期2回
6月IVF 低温期1回高温期2回 (胚凍)
7月IVF 低温期2回高温期2回
8月IVF 低温期1回高温期1回 (胚凍)
8月IVF 低温期2回高温期2回
9月IVF 低温期2回高温期1回
10月IVF 低温期2回高温期1回
10月IVF 低温期1回高温期1回 (胚凍)
11月IVF 低温期1回
X年1月IVF 低温期2回
4月お休み周期 低温期2回高温期2回
5月IVF→タイミング 低温期1回高温期2回
6月IVF-ET 低温期1回高温期2回
hcg数値が若干出てから2回
7月お休み周期 低温期1回高温期1回
8月IVF-ET 低温期2回高温期3回
(+)後3回、胎嚢心拍確認後、卒業
【その他】
◆養生灸(足三里・三陰交) →始めた頃など特に身体が温まるのを実感。
◆足湯 →乾燥肌の足がきれいになった。
【印象深かった出来事・転機】
・歳をとると身体は老いるものだと思っていたのですが、歳をとっても身体を気遣うと身体は良くなるんだと実感してびっくりしました。今までは身体の調子が悪くてもそんなものだと思っていました。
・転機は二度目にBクリニックに行った(X-1)年3月です。AMHが0.16になっており、今までどこか病院任せだった自分がせっぱつまったことで本気になれました。
【大変だったこと】
・結果が出ない中で治療をしている中でどこに行くのか分からないトンネルの中にいるような気持ちでした。見て見ないふりをしたり、治療しなければ始まらないと自分に言い聞かせたりで、休み休み何とか続けられました。
・日程調整やお金の調整が大変でした。安い病院、結果が出る病院、を探すのも上手になったかもしれません。結果が出ないと続けるのが辛いです。
【嬉しかったこと】
AMHが0.16になった後、Bクリニックで初めて胚盤胞が凍結できた時が嬉しかったです。一つ胚盤胞を凍結していることでの安心と次に進む気持ちが湧きました。
【改めて…夫婦に大事なものは何だと思うか】
思いやり…にしておきます。…やはりそれに尽きます。
【改めて…どんな家庭にしていきたいか】
楽しい家庭です。普通のことを楽しめて、自然体でいれて、ほっとできる場所にしたいです。
【今回の妊娠の鍵になったものは何だと思うか】
この鍼灸院です。今までいろんなことをちゃんと調べて計画を立てたり実行したりするのが苦手でした。そして、不妊を恥ずかしいと思う部分があり、誰にも相談もできないというのもありました。ここに来ることで、身近に話せる人ができ、気負わず不妊治療ができました。その中で時がきたのかなと思います。もちろん、旦那さんも大きな精神的な支えでしたが、一人で突き進められない時など、ここは道しるべ的な存在でした。
【妊娠に大事なものは何だと思うか】
健康です。冷え予防やストレス対策なども。
【今妊娠に向けて頑張っている人へのメッセージを】
悔いが残らないように頑張ってください。うまくいくか分からない中での活動なので、できるだけ気分を楽に保てる工夫をするといいと思います。
【不妊を取り巻く環境に要望があれば…】
妊娠できないと悩む人は多いと思います。気軽に行ける妊活サロン的なものがあったらいいなと思います。病院の価格ももう少し下がったらいいなと思います。また、不妊治療と一言で言っても、いろんな形でのアプローチがあると知ったので、様々な方法に対応できる病院が増えたらいいなとも思います。
【当院への要望があれば…】
早く結婚して子供を生んで下さい(笑)…先生は人の事ばかりで自分は後回しにしそうだから。ここの鍼灸院への要望はありません。ここにある以上の事は思いつきません。
・Eさんとは長い付き合いでした。ただ、着実に前に進んでいかれたという印象があります。卵巣年齢とも呼ばれるAMHの数値が0.16と、とても低くなっていることを彼女が知った時に、私は彼女と出会いました。そして数か月後に、二回目のBクリニックで1つ胚盤胞が凍結できたのですが、もちろんそのまま移植されると思っていました。が、彼女の決断は、胚盤胞をBクリニックに凍結したまま、Eクリニックに転院するというものでした。ご自身の転院経歴の中で磨いたアンテナを元に、後悔しない次の選択をしたのだと思います。少しでも若いうちに、卵巣が元気なうちに、違う誘発方法を持っている病院も試してみたい、まだもう少しチャンスがあるのではないか、とのことを思われての転院でした。とはいえ、とても思い切った決断だと思います。しっかりBクリニックに説明して思いを分かって貰ったのも素晴らしいと思います。そして、Eクリニックで毎月の採卵をする中で2つまた胚盤胞を凍結でき、移植のタイミングもご自身で決め、一つ一つ大事に移植していかれ、妊娠されました。ご自身で決める、というのはなかなかできそうでできないものです。ご自身の直観を大事にし、迷いなく進めていくその強さに私もとても勉強させていただきました。
・彼女への鍼灸ですが、彼女はとても身体感覚が敏感な方で、一つの鍼での身体の変化をしっかり感じる方でした。鍼灸の醍醐味を感じて気持ち良くなってもらえるというのは、とても嬉しく鍼灸師冥利にも尽きました。しっかり実感して貰える中で、後はしっかり決断できる彼女に鍼灸のタイミングを任せていたところもあります。もちろん、大事だと思うタイミングなどはしっかり伝えておりましたが、最終的な判断は彼女に任せておりました。