不妊鍼灸とは何か、を3回に分けてお伝えします。
①そもそも鍼灸とは?
②不妊鍼灸とは ?
③不妊鍼灸の根拠としている論文について
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まずは、①そもそも鍼灸とは?、について。
鍼灸は、
『鍼(はり)とお灸(おきゅう)でツボを刺激して身体の不調を改善する』
というものです。
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中国から6世紀頃日本に入ってきたと言われていますが、
幕末に西洋医学が入ってくる中で衰退し、現在は鍼灸を知らない人も多いという状態です。
西洋医学は確かに外科的な手法に長け、感染症などにも強く、とても魅力的だったと思います。
ただ、鍼灸もその特徴から、内因性の病気には一定の効果を上げていたのではないかと思います。
鍼灸はその後も臨床・研究は続けられて、様々な形へと変化していっています。
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今日本では国家資格として「はり師」「きゅう師」とありますが、
東洋医学の理論・ツボの位置・実技、生理学・解剖学・病理学などの西洋医学の知識、
などを数年かけて勉強して試験を受けて取得しています。
大事なのはその後で、それぞれ思う流派にて研鑽していきます。
引き出しを増やすということで、複数の流派で勉強している方もおられます。
つまり、同じ鍼灸師と言っても、
流派によっても、研鑽度によっても、臨床経験によっても、
治療内容や治療効果は違ってきます。
(もちろん、知識や人間性も大事な要素だと思います)
例えば、流派を本当に大雑把に分けると、
・西洋の解剖学に沿った鍼灸
⇒肩こり腰痛など筋肉に対する物理的なアプローチ。
・中医学の鍼灸
⇒本場中国のやり方に沿う形。
・日本で生まれた鍼灸(経絡治療・長野式・深谷灸・良導絡・積聚治療など)
⇒日本で生まれた新しい形。
に分けられます。
それぞれの観点から、身体を診て治療していくわけです。
10人鍼灸師がいたら、10通りとも言われています。
鍼灸は医学というより医術という方が近いかもしれません。
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そして、一番大事な、どう見分けたらいいのか…という点。
やはり、治療を受けて身体で感じるというのが一番です。
いくつか受けるとこんなに鍼灸は違うものなのかと気づくと思います。
お友達の口コミなどを入口にするのもいいかもしれません。