25年8月23日、日本生殖医学会の倫理委員会からの発表です。
「健康な独身女性の卵子凍結を容認する」とのことです。
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今まで、関連学会で認められていたのは
・不妊治療をしているご夫婦
・がん放射線治療で卵巣に影響が出る恐れがある場合の独身女性
という場合の卵子凍結のみでした。
とはいえ、法律で定められていた訳ではないので、一部の不妊治療の病院で、
健康な独身女性の要望に応えて卵子凍結がおこなわれ始めていたようです。
その中で、45歳以上の独身女性の卵子凍結、高額での実施、という実施例もあったことから、
無秩序に卵子凍結が行われるよりは、ガイドラインを作って認めよう!
という方針になったようです。
今後については、日本生殖医学会のホームページでガイドラインを公開して、
一般から意見を募ったのち、国内の病院に周知していこうとのことです。
内容の概要としては、
「年齢などが原因で不妊になる可能性が懸念される場合、卵子凍結を認める」
・40歳以上の卵子凍結は推奨できない。
・45歳以上で凍結卵子を使用しての不妊治療は推奨できない。
・保存・治療に関しての説明は十分にする。
・女性が死亡した場合は凍結卵子は廃棄する。
というものです。
世界での独身女性の卵子凍結の状況としては、一部先進国で広がってきており、
アメリカ生殖医学会やヨーロッパ生殖医学会などがガイドラインを出していたり、
卵子凍結・保存に関係する組織・団体なども増えてきているようです。